✔読者の悩み
- 自己責任という言葉の意味は?
- どう理解するか?コーチングで使う場合は?
- どう自己責任と向き合ううべきなのか?
こういった疑問にお答えします。
✔本記事の内容
- 自己責任という言葉の使われ方についてお答えします
- コーチングで使う自己責任の意味
- 自己責任感の養い方
✔著者の経験
この記事を書いている私は、
1.プロコーチ歴5年
2.トレーナー歴15年
こういった私が解説していきます。
1.自己責任はコーチングでもキーワードである
何かの事柄に関し、責任の所在を明らかにするという意味で、「自己責任」という言葉が使われます。
ニュースやSNS上などで見かける「自己責任」は「甘え」や「怠慢」であったり、「因果応報」的に、「本人が悪いことをしたのだから悪い結果になって当然」といった本人を責める意味を含んで使われることも多いようです。
コーチングでも「自己責任」という言葉はキーワードの一つです。
「”自己責任”感が大切」や「やりたいことだけをやりましょう。だだし”自己責任”ですよ」というような使われ方がされます。
ですが、コーチングで使う「自己責任」という言葉は、「甘え」「怠慢」、ましては悪意を持って、困っている当人に対して追い打ちをかける言葉では全くありません。
この「自己責任」という言葉を、大人だけでなく、特に子供たちに対してどのように説明すればよいのでしょうか?
2.コーチングで使う場合の「自己責任」とは何か?
答えは実はとてもシンプルで、「将来、あなたがゴールを達成できるか、どうかは自分で達成することですよ」になります。
これは、もちろん「自分がやったことが自分に帰ってくるのだから”因果応報”」や「あなたが選んだことなのだから私は知りません、私には責任がありません」の意味ではありません。
それどころか、これが例えば親と子の関係だったら、「やりたいことをやったらいい。全力で手伝うし、個々のことは親である私が面倒をみてあげる。
でも、あなたより親の私のほうが先に死ぬと思うからずっとサポートはできないってことはちゃんと理解しておいてね」という意味になります。
勉強するのもしないのもあなたの自由、進路や職業の選択もあなたが本当に自分が心からやりたいことだけを選んだらいい。
だけど、そこに向かうかどうかを決めるのはあなたであり、親である私でも、ましては他人でもなく、あなたが認識・存在している世界をどうしたいかなんですよ(すごく当たりまえのことなんだけど、ちゃんと理解しているよね)ということです。
これはコーチとクライアントの関係に置き換えてもほぼ同じになります。
「やりたいことをやりましょう! コーチとして全力で手伝うし、コーチングの内容でわからないことは遠慮なくきいてください。
でも、契約期間の終了後はずっと同じようにサポートはできないことはちゃんと理解くださいね。
またゴールを決めても、そこに向かうかどうかを決めるのはあなたであり、コーチである私でも、ましては他人でもなく、あなたが認識・存在している世界をどうしたいかです。
とても当たりまえのことですが、年の為、確認させていただきますね」
という感じです。
3.「自己責任」との付き合い方
このシンプルな「自己責任」への理解がまずあって、そこから、
「良いと思って選択したことでも、意図とは逆の良くない結果や、予想のつかないことが起こるのが人生だ。理不尽なことも当然ある。
でも、そういう期待に反することや理不尽なことが、自分に起こっても、他人のせいにせず(もちろん自分の能力や環境のせいにもせず)自分の人生を自分で切り開いていく」
という「主体性」と「責任感」が生まれます。
「主体性」と「責任感」を前提とした自己イメージあるから「ゴールを達成する自分の能力の自己評価」(=エフィカシー)を高めていける(高めるのも高めないのも自分である)と確信できるのです。
もし、この「主体性」と「責任感」を前提とした自己イメージがなかったリ、希薄である場合は、エフィカシーはどうしても他人任せ(いつも人と比べる、人からの評価がきになって仕方がない、自分に能力がないのは環境のせいだ)になってしまいます。
まとめ
今回はコーチングにおける「自己責任」について書きました。
世間では相手を突き放すような、冷たい言葉のニュアンス含んで使われることが多い「自己責任」ですが、みなさんの人生設計や子育てにおいては、温かくポジティブな意味の「自己責任」で使っていただけたらと思います。
以上です。