温かい「自己責任」

温かい「自己責任」

何かの事柄に関し、責任の所在を明らかにするという意味で、「自己責任」という言葉が使われます。

コーチングにおける文脈でも「”自己責任”感が大切」や「やりたいことだけをやりましょう。だだし”自己責任”ですよ」というような使われ方がされます。

この「自己責任」という言葉を、大人だけでなく、特に子育てにおいて子供たちに対してどのように説明すればよいのでしょうか?

その答えは実はとてもシンプルで、「将来、あなたがゴールを達成できるか、どうかは自分で達成することですよ」になります。

これは、「自分がやったことが自分に帰ってくるのだから”因果応報”」や「あなたが選んだことなのだから私は知りません、私には責任がありません」の意味ではありません。

それどころか、これが例えば親と子の関係だったら、「やりたいことをやったらいい。全力で手伝うし、個々のことは親である私が面倒をみてあげる。でも、あなたより親の私のほうが先に死ぬと思うからずっとサポートはできないってことはちゃんと理解しておいてね」という意味になります。

このシンプルな自己責任への理解がまずあって、そこから、

「良いと思って選択したことでも、意図とは逆の良くない結果や、予想のつかないことが起こるのが人生だ。理不尽なことも当然ある。でも、そういう期待に反することや理不尽なことが、自分に起こっても、他人のせいにせず(もちろん自分の能力や環境のせいにもせず)自分の人生を自分で切り開いていく主体感と責任感が自分にはある」

という自己イメージが”ココロ”に生まれます。この自己イメージがあたりまえのこととして”ココロ”にあるから、「ゴールを達成する自分の能力の自己評価」(=エフィカシー)を高めていけるのです。

相手を突き放すような、冷たい言葉のニュアンス含んで使われることが多い「自己責任」ですが、みなさんの人生設計や子育てにおいては、温かい意味の「自己責任」で使っていただけたらと思います。